安倍晋三少年の家庭教師に
勉学、セツルメント活動、学生運動のほかに、生活費を稼ぐために平沢勝栄氏は色んなアルバイトにも取り組んだ。アンケート調査、ビラ配り、本屋の販売係、家庭教師。
その中でも、自由民主党総裁、安倍晋三(現内閣総理大臣)の家庭教師をしたことが最大の想い出だ。
平沢勝栄氏が東大に入学してすぐの頃、大学の就職課に行ったところ、家庭教師募集の張り紙が目についた。その当時の家庭教師代は、週一回で三千円、週二回で六千円というのが相場だった。しかしその張り紙は「週三回で九千円」だった。
「高くていいな」と思った平沢勝栄氏はすぐに応募した。安部家の場所は、井の頭線池の上駅。東大駒場キャンパスのすぐそばと言っていい。
早速、安部家を訪ねた。安部晋太郎が応対した。